大人の近視は、何歳でも進行する! 急激な進行に注意を!

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近視は万病のもとに・・・

医学的に、近視は病気だという説と病気ではないという説があります。

私は、一つの病気であるという考えを持っています。
近視の進行は、合併症(緑内障・白内障・黄斑変性症・網膜剥離)を併発しやすいのですから、《病気の芽》とも言えます。

会員さんの優秀賞受賞のNさんは、視力が1年で急速に低下し、その原因は、仕事やプライベートで使うスマホ・パソコン・タブレットの長時間使用によるものでした。

特にここ数年、カウンセリングの来るお客様は、
「去年まではよく見えたのに、今年になって急に見えにくい」
「半年前までは、メガネは必要なかったけど・・・」と、近視のスピードが倍加する傾向が顕著に表れており、お客様自身が対応出来ていないと感じます。

視力が0.6あったものが、0.1あるいは0.1以下になっており、一番上の視力表が見えにくい事で、みなさんショックを受けます。

その原因は、

”自分は目が良いと思っている”

”検診(視力測定)を年一度やっているから”
“メガネやコンタクトレンズを調整すればいいや”

という過信があります。

先に言ったように、近視は、《病気の芽》となり得るので、視力低下を感じたら放置せず、医療機関もしくはメガネ屋さん、ビジョンサロンに出向き、半年前の見え方を追えるようにすると良いと思います。

私が、勧める目の健康チェックは、【半年毎】としています。

10年前迄は、退会された会員様には【年1回は来てね😊】と言っていましたが、急激な近視進行があり、【半年毎の目のチェック】を推奨しています。

 

近視 合併症 リスク 数値

 

大人の近視は進行する! 高齢者でも! 

世界的に近視化が進んでいますが、近年は、特にアジア地域で近視が急増しています。
近視は通常、小児期に最も発症・進行し、 15~16歳の成人早期に安定する。今まではそのような考え方が一般的でした。ところが、このほど報告されたオーストラリアの若い成人(18~22歳)を8年間追跡した研究(*1)で、成人後にも14%が新たに近視を発症し、もともと近視があった人も37.8%において近視が進行していたことが明らかになりました。

初回の検査は、オーストラリアの施設で2010年1月から2012年8月の期間に、18歳から22歳の若者1328人を対象に行いました。その8年後となる2018年3月から2020年3月に、813人に対して再度同じ検査を行いました。
今回の研究で、小児期と比べるとその割合は小さいものの、18歳を過ぎても近視を発症する人は少なくないこと、また、近視が進行する人も多いことが明らかになりました。また、近視の発症率が高いのは男女では「女性」、白人に比べると東アジア系人種、日光に当たる時間が短い、および親が近視であるなどが優位に関連していることもわかりました。
一部の参加者は若年期に眼軸が伸び続けており、これらの若年者が中高年に達するにつれて近視関連の合併症のリスク増加に寄与している可能性があるといえます。研究者らは、「小児において現在検討されている近視予防法、たとえば屋外で過ごす時間を増やすことによって得られる近視抑制の効果は、成人後も続く可能性がある」との考えを示しています。

*1 Lee SS, et al. JAMA Ophthalmol. 2022 Feb 1;140(2):162-169.
(https://jamanetwork.com/journals/jamaophthalmology/fullarticle/2787671)

 

ビジョンサロンに来るお客様の中には、65歳にスマートフォンに変えてから、近視が進んだ方や熟年層の強度近視化の傾向も見られます。

何歳でも、眼球の変形や眼軸の伸びで、近視化は進行しますので、定期的な視力測定を行い、100歳まで元気な健康な目で暮らして頂きたいと思います。

 

目の体操の習慣づけ

視力回復する際に大切なことは、毎日「目の体操」「遠くを見たり、目を動かしたり」することです。

ビジョンサロンでは、メガネやコンタクトレンズで、視力が向上するように作ります。

従って、皆様方にお願いすることはただ一つです。“毎日、目の体操をすること!”です。
目の体操をしていただければ、必ず視力は回復し、目だけではなく、脳への刺激やバランス感覚も良くなっていきます。

そのためには、スキマ時間を利用してください。わざわざ時間を取って目の体操をしようと思ってもなかなか時間が取れないものです。私も、風呂の中・電車の中・歩きながら・ジムでトレーニングしている時など、スキマ時間で目の体操をしています。
目の体操を習慣化しますと、“やらない日は、何となく目がショボショボしたり、暗く感じたりします”

目の体操が自分の一部になると良いです!

 

43年前に考案した基本的な目の体操

大人の視力低下:サイト内 こちら

2023年7月コラムより一部抜粋

文責 中川 和宏

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